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"LABYRINTHE"をテーマにしたコレクション
まず、デザイナーにお話頂いたのは
"永井荷風"の"濹東綺譚"お話でした。
昔、青線と呼ばれた玉ノ井(東向島)
梅雨〜秋の空間を言葉で表現した作品
そこから今回のコレクションは始まったそうです。
永井荷風は
"時代に迎合せず、自分の美学を貫いた孤高の文学者"
と言われており
荷風の日記
"断腸亭日乗"にも、
"日本から世界を旅し、アメリカで個人主義、ヨーロッパで伝統主義、
日本に戻ってきたら西洋に被れていたのがものすごく嫌だった。”
と、いう様な事が記されていたそうです。
※だから銀座よりも下町の方が好きだったのかもしれません。
永井荷風は(以前のオンカワラさんにも通じる事ですが)
死んだ後に、自身の日記が他人に見られ、それが資料になるのではないか?
と仰っていたそうです。
今回のコレクションは
デザイナーの頭の中の物を物体化したコレクションであり
デザイナーの夢物語のようなコレクションにしたい
鍵を掛けない日記というコレクションのコンセプトにした
と仰っていました。
その他にも
フランスの女性映画監督"AGNES VARDA"の
ノンフィクションとフィクションを混在させ、
より見るものに強くリアリティを感じさせる表現方法。
【MATERIAL】59%WOOL / 19%CAMEL / 12%RAYON / 5%GOAT HAIR / 5%NYLON
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